私にとって今年一番の大きな出来事は、我が家に猫がやってきた事になりそうだが、こいつが来てから生き物の不思議を感じずにはいられない。
残暑厳しい夜の公園で、草むらから私を必死に呼び止めた。
母猫も見当たらないので連れて帰って、ご飯を食べさせて、顔と体を拭いて、おしっこを促して、お風呂に入れて、ノミを取って、そうして顔中にあった虫刺されの跡が消えかけた頃、お互いにとってかけがえのない存在となった。
食欲は一度も心配した事がないほど旺盛で、300gだった体重は5倍ほどになった。
そんな食いしん坊なので、私がご飯の用意をすると足元でずっと泣く。
食べたばかりなのに、ご飯のある扉が開くとF1の様な走りで跳んできて、また泣く。
でも、もらえないと分かって隣で私達がご飯を食べだしても我慢する。
すごく不満そうな顔を笑われてたって我慢する。
私の予定が狂って帰りが遅くなった時も我慢する。
遊んでもらえないと分かったら寝て我慢する。
言葉も通じないのに、全く違う生き物なのに解り合えてるのが不思議でならない。
自分の思う様にならないからといって、私を襲ったりなんかせずにむしろ愛おしい、という表現をしてくれる。
中村先生を襲った奴らは、水資源で不満を抱いていたかと昨日のニュースで聞いた。
自分達も困っているから教えて欲しいと言えば、中村先生は喜んだろうに。
神様なんかいなくていいから、魔法使いがいたらいいなあ。
人間はどの生き物より利口っていうけど、それならバカの方がいいなあ。
パソコンの前の無防備な姿を見ながら思った。
中村先生のご家族、共に携わってこられた方々に対し心からお悔やみを申し上げます。
2019年12月06日
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